【武豊日記】少しでも明るい希望をお届けできたら

 ニュース等でご承知の通り、今週末に開催される予定だったドバイ国際諸競走が先週日曜の夜になって中止の決定。言うまでもなく、にっくき新型コロナウイルスの影響です。ボクは月曜の便で出発する予定だったので結果として影響はありませんでしたが、早めに現地入りしていた厩舎関係者の皆さんは帰国後に14日間の自宅待機をJRAから強く要請される事態となりました。

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 気の毒という表現では足りないぐらいに気の毒なのは、クリストフ・ルメールと古川吉洋の両騎手です。早めの現地入りという判断に落ち度があるはずもなく、事前に「そんな目に遭うことはありませんよね」と何度も確認していたというのに、今週と来週の競馬に騎乗できなくなりました。二人は自力でPCR検査を受けて陰性の診断が下りていますが、それでさえ「2週間の間は陽性に変わる可能性がある」とのことで、却下されています。ここ数日でコロナに対する対処がさらに厳正化していることもあり、安全な競馬の施行に万全を期したいというJRAの考えは十分に理解するところですが、騎手会長として、ジョッキーに対してもう少し配慮してほしかったという主張はさせてもらいました。

 ボクも今週は日本で騎乗する予定がなかったので、急に乗れると表明したとしても週末の競馬に依頼があるのかどうか不安でしたが、幸いなことに高松宮記念のアイラブテーラーなど思った以上のオファーをいただきました。大変ありがたいことです。

 今週もファンの皆さんに生で見ていただけない競馬なのが残念ですが、騎手全員で全力プレーをお見せします。こんな時期だけに、少しでも明るい希望をお届けできたらと思っています。

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