【西内荘コラム】忘れもしないディープインパクトの感触

30日にディープの馬房を訪れた、武豊騎手と装蹄師・西内荘

 漫画の世界から飛び出したようなディープインパクトが亡くなりました。競馬サークルにはいって以降、思い描いていた理想の競走馬と出会えたことに感謝しています。凄さの一端を紹介すると装蹄の際に脚を抱えるのですが、本当に馬なの?と錯覚しそうなほどのフワリと軽い感触はディープインパクトが最初で最後。それ以降、似ているのはディープ産駒のジェンティルドンナら数頭いましたが、同一の感触か!?というとそうではありません。振り返ればディープのおかげで国内初の試みとなった「接着装蹄」がJRAやファンに認知された感もあり、担当装蹄師として幸せでした。亡くなったあの日、私は新千歳空港から伊丹空港へ向かう離陸前でしたが、訃報を聞き急きょ搭乗をキャンセル。電話をくれた武豊くんと一緒に社台スタリオンへと急いで手をあわせました。心から冥福を祈ります。

【写真】装蹄師・西内荘

 そのディープが天国へ旅立った週に偶然か、必然か…。実はディープのこともたくさん盛り込んだ私の自叙伝(ガラリ一変!競馬の見方)が発売されたのです。帯に一筆を添えてくれたのが武豊と池江泰寿調教師。有名書店で店頭に並んでいるそうですが、発売初日に増刷が決まりそう、との知らせに驚いていますが、これもディープが背中を押してくれたものかな、と思うように感謝しています。

 小倉記念はタニノフランケルで、こちらは母ウオッカの良血馬。小倉は小回りコース。先行力を思う存分に発揮して重賞初タイトルを、と願っています。