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【西内荘コラム】米国の装蹄技術

西内荘コラム

2022/4/26 20:59

 栗東トレセンかいわいのソメイヨシノは満開。そんな春の陽気に誘われてか、装蹄中の馬たちもウトウトと舟をこいでいるほほ笑ましい光景を何度か目撃しました。春の心地よさを伝えることわざ<春眠暁を覚えず>がありますが、馬にあてまはるかもしれませんね。そんな仕事中に矢作厩舎のスタッフから、米国で知ったという装蹄師の名前に私は納得しつつ、顔を思い浮かべていました。

 矢作厩舎でスマートオリーブを担当していた時のこと。同馬担当の吉田助手が、昨秋の米ブリーダーズCの遠征時にラヴズオンリーユーの装蹄をお願いした現地の装蹄師が「メチャクチャ上手だった」というのです。名前がウェズ・シャンペン、だと聞きビックリ。その人物こそ私の友人で日本の芝に適応できる接着装蹄を伝授してくれた装蹄師です。日本で初めて接着装蹄を使用したのが、言うまでもなくディープインパクト。ディープが世に出る数年前に私が米国で年下のウェズ・シャンペンに教わりました。その当時ウェズは「もうすぐ結婚する」と言っていたのですが、あれから20年ほど経過したから、吉田助手の目には「見た目はおじいちゃんだった」と容姿は老けた感じに映ったようで、思わず笑ってしまいました。米国の西海岸は競馬ばかりか装蹄師も世界No.1レベル。すっかりご無沙汰でどうしているかな、と気になっていた。まだ頑張っていた情報が喜ばしく励みになります。