クイーンSレース回顧【G1馬アエロリット、逃げ切りで完勝!ベテラン横山典騎手、絶妙なペース判断!】

2017年7月30日(日)札幌競馬場・第11R・クイーンステークス(G3・3歳上・牝馬限定・芝1800m・出走13頭)は、今年のNHKマイルC勝ち馬で2番人気の横山典弘騎手騎乗アエロリット(牝3・美浦・菊沢隆徳厩舎)が軽快な逃げを打ち2馬身1/2差で完勝、重賞連勝を飾った。勝ちタイムは1分45秒7(良)。2着は差した6番人気トーセンビクトリー(牝5・栗東・角居勝彦厩舎)、1馬身1/4差の3着に8番人気クインズミラーグロ(牝5・美浦・和田正道厩舎)が入った。

3歳牝馬とはいえ春のG1馬が裸同然の52kgでの出走、さらに前残りの馬場を内枠好発から絶妙なペースで逃げた横山典騎手の好判断がアエロリットに勝利をたぐりよせた。一方、G1ヴィクトリアマイル勝ちの1番人気アドマイヤリードは、外枠から後方に付けざるを得ず、外外を回してなし崩し的に脚を使ってしまった上に最後の直線は最後方からの追い込みになってしまったため、直線の短い札幌では届くはずも無く、掲示板も外す6着という結果となった。G1馬2頭の明暗がくっきりと分かれたレースだった。

レースは、好発を決めた2番アエロリットがしばらく様子見をした後、誰も行かないと見るや横山典騎手がコーナーワークを利して一気に逃げの体制に。道中はハイペースで行って10馬身以上も離す大逃げペースながら、実はそれほど速いわけでもなく、4角手前で息を入れられたからか、後続が詰めて来るや再加速。結局、脚の使い方が難しいレースを演出し他馬を翻弄した横典マジックに、まんまとやられた格好。同じマイルのG1馬アドマイヤリードの末脚を封印するにはコレだ!というお手本のようなレース展開で、タイムはレースレコードタイの高速決着。

しかし、勝ったアエロリットにはまだまだ余裕があったように見えた。2着のトーセンビクトリーは1番枠から内でジッとして最後の直線で弾けたが、大きく斜行して福永騎手は騎乗停止に。復調気配を見せた走りだっただけに残念。アエロリットは前走のNHKマイルカップも先行から一気に抜け出して1分32秒3の高速決着を制しているが、決して行きたがっていたわけでもなく、今回の1800m勝利で一躍、秋華賞の主役に躍り出たといっても過言ではないだろう。

コーナー4つで直線も長いわけではない京都内回りは200m延びても充分に戦える舞台。更なる成長が楽しみだ。
勝ったアエロリットは、父:クロフネ、母:アステリックス、母父:ネオユニヴァースという血統。新馬勝ち後に3戦連続2着、桜花賞5着後にNHKマイルカップで重賞初制覇がG1勝ち。さらに古馬相手にクイーンSにも勝ち、秋の飛躍が期待される。馬主はサンデーレーシング。7戦3勝。