アイビスSDレース回顧【芝直線1000mのスペシャリスト7歳馬ラインミーティアが重賞初制覇!】

2017年7月30日(日)新潟競馬場・第11R・アイビスサマーダッシュ(G3・3歳上・芝直線1000m・出走16頭)は、8番人気の西田雄一郎騎手騎乗ラインミーティア(牡7・美浦・水野貴広厩舎)がクビ差差し切って重賞初制覇。勝ちタイムは54秒2(良)。2着は先行策から押し切りを狙った1番人気フィドゥーシア(牝5・栗東・松元茂樹厩舎)、1馬身1/2差の3着に4番人気レジーナフォルテ(牝3・美浦・佐藤吉勝厩舎)が入った。大外枠から果敢に逃げた2番人気のアクティブミノル(牡5・栗東・北出成人厩舎)は最後に苦しくなって外ラチによれて4着、3番人気のネロ(牡6・栗東・森秀行厩舎)はトップハンデ58kgが堪えたか良いところ無く10着に敗れた。

外枠で前に行く馬が絶対有利と言われていた新潟直線1000mを、外枠発走から後方に控えたラインミーティアが、ベテラン西田騎手の渾身のムチに応えてラスト3ハロンを出走馬最速の31秒6での追い込み。ポッカリ開いた外側のヴィクトリーロードを一気に伸びて、前に行く馬をまとめて差し切った。格上挑戦ながら、4戦連続での新潟直線1000m出走というスペシャリストが、自身の持つ時計&上がりの脚を余すところ無く出し切り、切れ味勝負で初重賞を勝ち取った。

スタートから外ラチに付けたかった1番人気フィドゥーシアは10番枠が響いてポジションを大外16番のアクティブミノルに譲り、さらに間に14番レジーナフォルテがいたため外ラチには近づけないままラチを頼らずに伸びてきた。逃げたアクティブミノルが最後に外ラチによれてバランスを崩し、レジーナフォルテも内側に流れたため、フィドゥーシアとアクティブミノルの間がポッカリと開き、その間隙をまっすぐに伸びてきたのが勝った15番のラインミーティアだった。ラスト3ハロン31秒6はメンバー最速だが、ここ4戦の芝直線1000mで良馬場の3回とも最速の31秒6で上がっていることは見逃せない。確実に最速を出せる末脚と、有利な外枠15番が上手くハマり、さらにここ数年の流れどおり勝ちタイムが「54秒1?54秒3」に収まったことで、後方待機からの一気差しが決まった勝利だった。

勝ったラインミーティアは、父:メイショウボーラー、母:アラマサフェアリー、母父:オースという血統。36戦5勝。芝直線1000mを12戦して2勝、しかし掲示板を外したのは2回だけという新潟芝直線1000mのスペシャリスト。まだ1600万下の身ながら格上挑戦で得意の舞台を選び、見事、前走で敗れたフィドゥーシアを指し切って戴冠した。